125社めぐり 瀧原編
125社めぐり 瀧原編 お参り6社
倭姫命が宮川を上って天照大神の鎮座地を求めて旅した際にお気に召して宮を定めたという瀧原。その名は大小48の瀧が流れることにちなむといいます。その名に違わず宮川・頓登川・祝詞川といくつもの川が流れている清流の里です。
多岐原神社たきはらじんじゃ
皇大神宮摂社 祭神、真奈胡神まなこのかみ
瀧原宮の下流約6キロ、宮川の西側に鎮座します。祭神は「まなごさん」と呼ばれている土地の神です。宮川上流の砂をも流す急流の瀬があり困り渡りあぐねていた倭姫命を真奈胡神がお出迎えして助けたことから命が社を定めたと伝わります。うっそうとした森の中にひっそりと鎮まっています。川のせせらぎと鶯の音が境内に響く癒しの社です。入口には地元の人が掲げたであろう神社創建の説明や常夜燈2基があります。
紀州藩が享保甲辰1724年に建てた禁殺生石もあります。
神社裏手の川原には、かぐや姫が現れそうな竹林を抜けます。多岐原神社創建の舞台となった場所かと想いを馳せます。この川原には、かつて熊野街道の渡し船「三瀬の渡し」がありました。
近くには明治時代に架けられたレンガ造りの国の登録有形文化財、旧舟木橋があります。谷底深く手すりが低いので足がすくみます。
瀧原宮
【瀧原宮】三重県伊勢市度会郡大紀町滝原872
瀧原宮たきはらのみや
皇大神宮別宮 祭神、天照大御神御魂あまてらすおおみかみのみたま
瀧原竝宮たきはらのならびのみや
皇大神宮別宮 祭神、天照大御神御魂あまてらすおおみかみのみたま
若宮神社わかみやじんじゃ
瀧原宮所管社 祭神、若宮神わかみやのかみ
長由介神社ながゆけじんじゃ
瀧原宮所管社 祭神、長由介神ながゆけのかみ
長由介神社の同座 川島神社かわしまじんじゃ
瀧原宮所管社 祭神、川島神かわしまのかみ
瀧原宮と瀧原宮竝宮は神宮最古の別宮です。「倭姫命世紀」によれば倭姫命が天照大神の永遠の御鎮座を求めて大和から巡って来たときに多岐原神社の祭神、真奈胡神に助けられ更に案内で深く進みになると「大河之瀧原之国」という美しく心惹かれる土地がありました。荒草を刈り取り払わせこの地に宮殿を建てました。その宮殿が起源とされています。その後、さらによい宮地を求めて五十鈴川川上の現在の地に至りました。伊勢の地に遷る以前に一時的に天照大神を祀ったので元伊勢と呼ばれています。瀧原宮は向かって左側の瀧原竝宮と二宮が並び建ちます。巨木が立ち並び境内を流れる頓登川が自然の御手洗場となっているなど内宮の地形とよく似ています。磯部の伊雑宮と共に「内宮の遙宮」と呼ばれています。