125社めぐり 神社・大湊編

125社めぐり 神社・大湊編 お参り5社

 

船でお伊勢参りにやってくる「船参宮」で賑わったかつての川と海の玄関口です。現在でも神社港は三河湾の篠島から神饌の干鯛が届く神宮にとって重要な港です。神社とかいて「かみやしろ」と呼びます。かつては源頼朝、九鬼嘉隆、織田信長、豊臣秀吉の軍船や伊能忠敬の測量船も建造されました。名だたる戦国大名などを支えたのが伊勢船大工の高い技術で、その中心地がここです。畿内と東国を結ぶ立地ですし宮川上流や海から木材を運び込むことが出来たこともここが一大造船の町として発展した理由です。

 

 

山田奉行所記念館

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近くには山田奉行所記念館があります。山田奉行所には、あの大岡越前も勤務し徳川幕府が神領統治の為に置いた役所です。

 

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今も田畑が広がる伊勢市御園町に幕府の直轄地、山田奉行所を設ける程にかつては重要な地だったことを表しています。

 

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入館料なし。時代劇でお馴染みのお白洲が無料で見られます。

 

河原淵神社かわらぶちじんじじゃ

豊受大神宮摂社 祭神、澤姫命さわひめのみこと

【河原淵神社】 三重県伊勢市船江一丁目10-140

 

伊勢市内の大型ショッピングセンターバロー近く、朧ヶ池(おぼろヶ池)のほとりにあります。この池には大切な神として龍が祀られています。地元の氏神、船江上社と吉王稲荷神社と並んで鎮座しています。この池は宮川の支流の名残です。ここをから勢田川に注いでいたそうです。ここを「船江」と呼ぶのは昔、船着き場があったことに由来します。澤姫命は船江上社と同じで祭神で水の守り神です。戦国時代に廃れたが江戸時代に別の場所で復興し、明治時代に現在の姿になりました。

 

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池の中央には龍の銅像が立ちます。

 

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125社めぐりの最中、参拝者に会うことはないがここは街中にある神社で何組かの参拝者とすれ違った。

 

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 河原淵神社横の船江上社は境内、いろいろな神々が祀られており是非ともここも参拝したい。志登美神社横の上社にもいろいろな神々が祀られています。 伊勢神宮遙拝所

 

DSC_2789_2.JPG橿原神宮遙拝所

 

DSC_2786_4.JPG樹齢700年の招福楠

 

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秋葉神社

 

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浅間大社

 

 

河原神社かわらじんじゃ

豊受大神宮摂社 祭神、川神かわのかみ

 

同座 毛理神社もりじんじゃ

豊受大神宮末社 祭神、木神きのかみ 

【河原神社・毛理神社】 三重県伊勢市御薗町新開下倉304

 

田んぼの中に繁った森が見えます。河原神社は田んぼの守護神です。宮川の下流を守ります。毛理神社の「毛理」は「森」の神木を祀ります。中世には行方知らずになっていたものを明治3年にこの地に復興しました。付近には分かりずらいが菅原道真ゆかりの「臥龍梅」があり季節の3月上旬にはぜひ立ち寄りたい。

 

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DSC_2798_2.JPG河原神社・毛理神社隣には、三重県で唯一の飴を製造する松屋製菓の工場があります。黒飴が有名です。青色の工場は目立つのでここを目印にするのもいい。

 

 

臥龍梅 住宅地の真ん中にあり地域の方によって大切に維持されています。駐車場はありません。

 

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九州の大宰府に左遷された菅原道真が伊勢神宮に冤罪が晴れることを祈願し、家臣に植えさせたと伝わります。

 

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同じ敷地内に菅原道真にちなみ菅原神社が鎮まっています。 

 

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菅原道真の和歌「こちふかば にほひおこせよ うめのはな あるじなしとて はるなわすれそ」の碑が立つ

 

DSC_2809_2.JPG枝が横に広がり、龍が寝そべっている姿に似ていることから「臥竜梅」という名がつきました。

 

 

志宝屋神社しおやじんじゃ (みょうじんさん)

豊受大神宮末社 祭神、塩土老翁しおつちのおじ  

志宝屋神社】三重県伊勢市大湊町24

 

ここ大湊は造船の町。神社の先にある造船所では巨大クレーンが何本も空へ伸びています。防波堤巡る河口に社はあります。祭神は志宝屋神社の「志宝屋」は「塩屋」で塩業、海路の守護神です。かつてこの辺一帯は伊勢神宮の御塩を作る村(大塩屋村)でしたが明応7年(1498年)の明応地震の大津波で壊滅してしまいました。江戸初期の寛永21年(1644年)に再興されました。宮城の塩竈神社の祭神と知られ地元では安産の神としても信仰されています。

 

DSC_2842_2.JPG宮川の自然の力で開けた三角州の大湊に鎮座しているが立派な鎮守の森を形成しています。この森を地元では「鵜の森」と呼ばれていたそうですが現在も境内にサギが巣を作っています。

 

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入口すぐの趣ある手水鉢

 

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御食神社みけじんじゃ

豊受大神宮摂社 祭神、水戸御饗都神みなとのみけつかみ 

【御食神社】 三重県伊勢市神社港字南小路1

 

祭神の水戸とは水の入り込んでいる港のことです。倭姫命に御水を奉った老人の霊を御饌都神として祀ります。港から揚がった海産物を伊勢神宮に調進する御饌の神です。中世に所在不明になっていたものを江戸初期の寛文年中に復興しました。社の近くに神社小学校があります。御食神社そのものを校名にしたのではなく地名の「神社かみやしろ」の小学校なので神社小学校です。

 

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 石橋を渡って入ります。

 

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 境内は三面、池と堀に囲まれた神域です。

 

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 手水鉢は船を模しております。港の風情を十分に醸しています。

 

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 神社前の港には手水鉢と同じような形の船が停泊中でした。

 

DSC_2856_2.JPG125社めぐりの中で港町に鎮まる印象的な社です。

  

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 境内にある「辰の井」は火除けの神として尊ばれています。1月初辰の日に授与される水を持ち帰り撒くと水難、火災除けになるそうです。地元では「辰神さん」と呼びます。

 

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境内、株元に祠

  

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125社の神社の入口はだいたい1か所ですが2か所あります。

 

 

〇125社めぐり 内宮編

 

〇125社めぐり 外宮編

 

〇125社めぐり 五十鈴川編

 

〇125社めぐり 二見編

 

〇125社めぐり 鳥羽・志摩編

 

〇125社めぐり 神社・大湊編

 

〇125社めぐり 小俣編

 

〇125社めぐり 田丸編

 

〇125社めぐり 宮川編

 

〇125社めぐり 外城田編

 

〇125社めぐり 松阪編

 

〇125社めぐり 瀧原編