125社めぐり 宮川編
125社めぐり 宮川編 お参り3社
宮川めぐりは川面を垣間見ながら宮川を遡って行きます。途中で水田や青々とした山並み、横輪川や一ノ瀬川などの清流が望め田舎の風景が楽しい。また神宮で用いられている榊や檜、杉などが育てられている神宮苗園(佐八苗畑)もあります。
川原神社かわらじんじゃ
皇大神宮摂社 祭神、月読尊御魂つきよみのみことのみたま
【川原神社】 三重県伊勢市佐八町字泉水1559
宮川の上流、瀧原からこられた倭姫命がここで出迎えた大若子命の船に乗り宮川を下ったと伝わります。昔から月は水の干満に関係があり、月と水とは深い繋がりがあると考えられていました。この社の祭神は別宮、月読宮と同じ月読尊御魂ですが川の神で宮川の守護神と伝えられています。川原神社の前には広い田んぼが広がります。鎮座地の伊勢市佐八は難読地名の「佐八さわち」ですが、水が沢の様になっていた「沢の地」からの由来されたものです。倭姫命が定めた神社です。
ひっそりと鎮まる社ですが、祓所には紙吹雪(切麻散米)が残っており神事の香りを感じます。
プロパンガス会社の後ろになります。また近くには神宮苗園もあります。
園相神社そないじんじゃ
皇大神宮摂社 祭神は二柱、曽奈比比古命そなひひこのみこと 御前神みまえのかみ
【園相神社】三重県伊勢市津村町字白木723
丘のような円山(つぶらやま)の近くにあります。二柱の祭神はこの地の園作の神です。地元の土地神です。倭姫命が川上にある瀧原から宮川に沿って下っていく際にこの地の「園作神そのつくりのかみ」が大御神の為に御園の地を奉ったことより定められました。神宮の神饌を作る御園(伊勢市二見町)の守り神でもあります。地元では「白木さん」や「しろきの宮」と呼ばれています。かつては歯痛除けの祈願信仰がありました。歯痛が全快すると萩の箸12膳を御礼して参拝する風習がありました。
参道の入口には2本ののっぽ杉がそびえ印象的です。
いくつもの杉が斜めに向かって伸びているのが楽しい。ひんやりとしている参道を進みます。
久具都比賣神社くぐつひめじんじゃ
皇大神宮摂社 祭神は三柱、久具都比女命くぐつひめのみこと 久具都比古命くぐつひこのみこと 御前神みまえのかみ
【久具都比賣神社】 三重県度会郡度会町上久具字久具都裏211
久具都比賣神社は北側と西側を宮川の清流を望み、宮川のすぐそばにあります。祭神は大水上神の御子です。この地、度会町上久具の地を灌漑する水の神、五穀の神です。ここも倭姫命が宮川を下る途中に定めた一社です。祭神は久具都比女命と久具都比古命という男神も祀られていますが姫神の名が社名になっています。
茶畑の奥に広がり、うっそうとした森はいかにも古社の雰囲気。
入り口には趣のある臼形の手水鉢があり、木の上では鳥の巣が作られていました。
平成6年、1994年まで残っていた渡し場のすぐ近くに祀られています。そばに架かる久具都比賣橋が完成する前までは渡し船で参拝したそうです。