125社めぐり 二見編

125社めぐり 二見編 お参り7社

 

二見興玉神社や夫婦岩で有名な二見。「二見」の由来は倭姫命があまりにも美しい風景に二度振り返ったからだそうです。五十鈴川の河口近くには神宮御料の塩田・御塩浜があります。また神饌となる野菜や果物が栽培される神宮御園もあり神宮と深い関りをもつ地域です。

 

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御塩浜 お供えやお祓い用の御塩をつくる浜式塩田です。五十鈴川河口に近く淡水と海水が混じり合い細かな塩が採れるそうです。 

 

 

御塩殿神社みしおどのじんじゃ

皇大神宮所管社 祭神、御塩殿鎮守神みしおどののまもりのかみ

【御塩殿神社】三重県伊勢市二見町荘唐剣山2019

 

夫婦岩で有名な二見浦から海岸を歩いてくると到着します。祭神は別名、塩土翁ともいわれ神宮御料の御塩の守り神です。鎌倉時代には鴨長明が訪れています。毎年10月5日に御塩殿祭が行われ全国の製塩関係者が参列します。その後、5日間にわたって御塩が奉製されます。海水から塩を取り入れる神宮御塩浜は汐合に移りました。

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重厚感を感じる手水鉢

 

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参道進み並び建つ二棟の左手側が御塩殿神社です。125社めぐりの社地に生える樹木は楠や杉、檜ですがここは海辺の神社らしく松が社殿前にそびえています。

 

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社殿前には4か所、幄舎の基礎か。祭事などで臨時に設ける仮の小屋

 

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右手側が御塩殿です。萱葺屋根で鳥居もあるので神麻続機殿神社・神服織機殿神社のように神社と誤解して参拝する人が多いです。お塩を焼き固める作業を行う施設です。参拝時は丁度、年に3~4回行われる荒塩を三角型の土器にもって堅塩に焼き固める時で手作業で5日間かけて丁寧に作られております。

 

DSC_2879_2.JPG神社後方の松林の中に御塩焼所と御塩汲入所があります。

 

DSC_2874_2.JPG 参道も珍しい白砂です。

 

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日本固有で最も原始的な家屋として想定される建築形式、天地根元造の御塩焼所と御塩汲入所です。ここで塩づくりが行われています。御塩浜で採取した塩水から御料の御塩(堅塩)が奉製されます。毎年10月5日に御塩殿祭が行われます。

 

DSC_2873_2.JPG御塩汲入所 御塩浜から運ばれた海水を壺で保管する所です。

 

DSC_2870_2.JPG御塩焼所 海水を鉄鍋で煮込み荒塩を製塩する所です。

 

DSC_2876_3.JPG神社裏手は一面の伊勢湾です。

 

   

堅田神社かただじんじゃ

皇大神宮摂社 祭神、佐見都日女命さみつひめのみこと

 【堅田神社】 三重県伊勢市二見町茶屋字堅田442-2

 

地名の堅田とは「潟の田」つまり海岸の入江にある田んぼのことです。二見浦を見下ろす音無山の西麓に鎮座しています。倭姫命が諸国を巡られたのち二見の海に来られたときにこの土地の神、佐見都日女命が堅塩を奉られたところ倭姫命がそれを大いに喜ばれこの地に堅田の社を定めたそうです。二見から両宮御料の堅塩を献進する由縁の神社です。二見の名所、夫婦岩の無料駐車場などが近くにありますが訪れる人も少なく静かな神宮の古社です。

 

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 神社の後ろに消防署があります。垣根越しに消防車の赤色が透けます。

 

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 神社前にも小さな出入口があります。

 

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境内東側に池があります。 

 

 

江神社えじんじゃ

皇大神宮摂社 祭神は三柱、長口女命ながくちめのみこと 大歳御祖命 おおとしのみおやのみこと 宇加乃御玉命うかのみたまのみこと

【江神社】三重県伊勢市二見町江字明神奥992

 

祭神はこの地方の土地の神です。五穀を守護する三柱の神です。音無山の東麓にあり倭姫命が定めました。倭姫命が御塩浜から船で五十鈴川の入江に着かれ佐見都日女命がここで迎えられたそうです。社名は珍しい一文字の「江」です。このあたりが五十鈴川の河口の入江になっていることに由来します。入江を巻いて絵のように松が並んでいたので俗に「蒔絵(巻江)の明神」とも呼ばれています。場所は少し分かりにくく集落の西外れの杉木立の中です。三重の県庁所在地は津です。ここも同じく一文字で我が地を表しています。

 

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二見町江の集落を進み、ガマの穂が生える入り江の湿地帯を抜けます。集落内に案内はありませんが道は一本です。

 

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途中には大型の檻が設置されています。

 

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森の入口にひっそりと鎮座しています。

 

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湿地帯で社殿にも水が上がるのか古殿地との間に溝を設けています

 

 

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絵のような入り江に松が並んだ光景はありませんが、水辺の美しさは健在です。

 

 

神前神社こうざきじんじゃ

皇大神宮摂社 祭神、荒前比賣命あらさきひめのみこと

 

同座 許母利神社こもりじんじゃ

皇大神宮末社 祭神、粟嶋神御魂あわしまのかみのみたま

 

同座 荒前神社あらさきじんじゃ

皇大神宮末社 祭神、荒前比賣命あらさきひめのみこと

【神前神社・許母利神社・荒前神社】 三重県伊勢市二見町松下字尾谷1407-5

 

ハードな約250段の勾配も屈折もある石段を杉・檜林を見ながら登ります。かつて航海の難所として船乗りに恐れられていた神前岬に鎮座しています。祭神はこの地方の土地の神です。倭姫命が江神社を定めた後に荒前比賣命が迎えにでられ定めました。同座の神々は共に松下の海岸鎮守の神です。もとは海岸近くに祀られていましたが浸水などでその社地を失いここに祀られました。

 

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 125社めぐりは社地が分かりにくく迷うことによって心労することもあるが、ここは肉体的に鴨神社の次に大変。

 

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まだまだです!伊勢湾からの吹く潮風を感じながら休みながら進みましょう。

 

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到着!

 

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100m近い小井戸口山頂に鎮座していますが樹が生茂り伊勢湾は見えません。空だけが明るく社を照らします。

 

 

粟皇子神社あわみこじんじゃ

皇大神宮摂社 祭神、須佐乃乎命御玉道主命すさのおのみことのみたまのみちぬしのみこと

【粟皇子神社】三重県伊勢市二見町松下字鳥取1687-2

 

ホテル「海の蝶」の裏手または池の浦海水浴場の海岸線沿いのグランピングドーム施設を見ながら横切って歩くと岬に鎮座しています。祭神は海岸鎮護の神です。別名を淡海子神と呼びます。倭姫命が志摩をめぐられた帰途、この神から御饌を奉った故事により定められました。祭神は天照大神と須佐之男命との誓約(神に祈って成否を占うこと)によって生まれた女神です。

 

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社の前の重なり合う二本の木が印象的です。

 

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蛤もいる美しい浜辺です。125社めぐりの中でも一番の景勝地に立つ神社です。

 

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本来は浦の真ん中にあった中島に鎮まっていたのを風波の為に破損したことから文禄五年(1596年、安土桃山時代)に西の海岸に遷しました。更に正徳二年(1712年、江戸時代)に高波の被害を受け、現在の社地に鎮まったと記録が残っています。前記した神前神社の許母利神社も同じですが海岸はどうしても被害を受けやすい。神社の前も後ろも砂浜の海岸で景勝地の社です。

 

 

音無山

堅田神社から夫婦岩方面に5分程歩くと山の遊歩道入口があります。標高約120mの山で気軽に登れます。

 

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この山のいわれは、倭姫命は堅田神社の祭神、佐見都日女命に「この山の名前はなんですか」と尋ねたが何も話さず、音沙汰無くただ堅塩を黙って差し出したのでこの山を音無山と呼びます。堅田神社とゆかり深い山です。

 

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展望台からは初日の出が見えたり天気のいい日には富士山も見える絶景です。 

 

 

神宮御園じんぐうみその

 

五十鈴川の河口に近い二見浦溝口にあります。御饌の為の専用農場です。広さは約2haで野菜・畑・果樹園・蓮の池などがあります。神宮の祭典でお供えされる御料の野菜や果物が清浄栽培されています。栽培野菜は40種類以上です。一般の立ち入りはできません。

 

二見興玉神社 詳しくはこちら

 

 

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