御垣内参拝(特別参拝)

御垣内参拝 みかきうちさんぱい

一般参拝よりも神様に近づいて参拝することができる特別な参拝のことです。

または特別参拝とも呼ばれています。

御祈祷とは違います。

 

御正宮の構造は外側から

➀板垣御門

➁外玉垣御門(とのたまがきごもん)

③内玉垣御門(うちたまがきごもん)

④瑞垣御門

と呼ばれる4つの垣根によって囲まれています。

その中心に神様がお祀りされています。

外宮には豊受大御神(とようけのおおみかみ)

内宮には天照大御神

一般参拝は➁外玉垣の外から参拝します。

 

外宮

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神域内は撮影不可なので分かりにくいですが

提灯の横に見えるのが外玉垣で一般参拝はこちら御正宮に向かって二拝二拍手一拝です。

御垣内参拝は神職に導かれて更にその内側に進み、一段と神様に近い場所から参拝します。

御垣内参拝者を見かけた一般の方は「VIP」が参拝していると会話しています。(笑)

 

内宮

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外宮・内宮共に一般参拝は白い布(御幌)の手前です。

 

御垣内参拝をするには「特別参宮章」(有効期限記載のカード)が必要です。

伊勢神宮は20年に一度の式年遷宮(しきねんせんぐう)と呼ばれる建替えを行っています。

皇家第一の重事、神宮無双の大営とも称され日本最大・最高のお祭りです。

予算も膨大になり前回の費用550億円。そのうち220億円は寄付で賄われています。

これはその寄付を一定額以上、3,000円

奉納した方に返礼品のような形で授与されるものです。

 

寄付額によって御垣内参拝でも参拝場所が異なります。

高額になるにつれてより神様に近い場所で参拝ができます。

ただしどんなに高額でも③内玉垣より内側では参拝できません。

 

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御正宮の前に神楽殿(お札授与所)で御造営資金寄付を申し込みたい旨をお伝えします

記帳し寄付を納めると特別参宮章が授与されます。

授与された特別参宮章をもって御正宮に移動し西側、南宿衛屋の神職に提示し名前と住所を記帳します。

お清めの御塩でお祓いを受けます。

お祓い後に神職のご案内で後に続いて歩き西側から御垣内内に進み、

一般参拝者が参拝する白い布(御幌)の内側まで案内されます。

位置やタイミングも案内があり、二拝二拍手一拝の拝礼です。

繁忙期を除き神楽殿(お札授与所)の申し込みからすべて終わるまで時間にして約15分ぐらいです。

 

有効期限内ならば特別参宮章で外宮と内宮の両宮を参拝できます。片方だけでも可。

新型コロナウイルス感染症拡大防止対策のために停止や

午前8時30分から午後4時30分に短縮された時もありましが

現在の受付時間は夜明けから日没まで。伊勢神宮参拝時間とは異なります。

しかし祭典執行時はできない時があります。

受け付けていない時もありますので御垣内参拝は予約をすることはできませんが

確実に申し込みたい場合は事前にお問い合わせをしたほうが確実です。

 

さらに服装規定があります。

伊勢神宮崇敬会HPのよくあるお問合せには

男性は背広・ネクタイ。女性はスーツ等フォーマルな服装でお願いします」とあります。

神様により近づいて参拝となると相当ふさわしい服装となります。

特別参宮章を持参していてもこのドレスコードで断られることもあります。

正式な場所においてふさわしい服装である礼服、ブラックフォーマルが完璧です。

子どもも例外ではなく学生服があればそれがベストです。

最終的な判断はその時の神職によります。さらに判断も神職の中でも若干、判断基準が違います。

前回と同じ服装でも御垣内参拝を許されない方も毎日の案内で散見します。

完璧なのは礼服、ブラックフォーマルです。

 

詳しくは伊勢神宮に直接お問い合わせ下さい。

伊勢神宮 電話番号:0596-24-1111(代表)平日午前9時~午後4時

当方への御垣内参拝のお問い合わせはご遠慮下さい。

 

失礼のないように正そうとする気持ちや

御垣内の玉砂利は大きく、転ばないように足元に注意もいきますが

一枚の囲い、距離にして5mほどの違いです。しかし御垣内の空気はより神聖になり、他では得難い特別です。

せっかくのお伊勢参り礼装での御垣内参拝をおすすめします。 

 

御垣内参拝には服装規定がありますが内宮には更衣室はありません。

こちらで更衣室が借りられます。

 

参宮の宿 宿屋五十の更衣室

 

当方への御垣内参拝のお問い合わせはご遠慮下さい。

 

 

 

 

伊勢神宮に参拝する方へのお役立ち情報