伊勢神宮の御神楽

伊勢神宮の神楽殿では御神楽と御饌(みけ)の2種類の御祈祷を受けることができます。

 

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伊勢神宮の内宮外宮には神楽殿があります。お神札やお守りなどの授与の他に御神楽と御饌(みけ)の2種類の御祈祷が行われます。内宮の場合は御神楽用の神楽殿と御饌用の御饌殿に分かれていますが外宮は分かれていません。

 

神楽殿

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御神楽は神楽殿で神職が願主の願い事を直接神様に述べた後に伊勢神宮専属の楽師の演奏に合わせ倭舞や人長舞などの舞が舞われるご祈祷のことです。

本人が見て楽しむものではなくお願い事をするにあたって神様に捧げる舞楽なので正面が神座で申し込んだ人は舞を背後から見守る形になります。(神が楽しむと書く御神楽は神様に楽しんでいただくように奉納するものです。)特別大々神楽、別大々神楽、大々神楽、御神楽の4種類あります。江戸時代は御神楽をあげることが庶民の夢だったそうです。

 

御饌殿

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御饌は御饌殿でお神札と神饌を供え、願い事を神前に奏上するご祈祷です。どちらも神様に特別な感謝を捧げたい時や還暦などの人生の節目や強い願い事がある場合に申し込みます。グループや団体でひとつの御祈祷を申し込むことも可能です。正宮で感謝を捧げる参拝だけでなく祝詞を奏上し舞を捧げる御神楽、御饌は参拝方法のもう一つの形でしょう。

 

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毎日、お神札授与所で朝8時から午後4時までご祈祷を随時受け付けています。備え付けの御祈祷申込書に住所・名前などを記入します。申し込みには初穂料(玉串料)を添えます。

 

初穂料 

・御饌 5.000円から

・御神楽(倭舞)15.000円から

・大々神楽(倭舞、人長舞)50.000円から

別大々神楽(倭舞、人長舞、舞楽1曲)100.000円から

・特別大々神楽(倭舞、人長舞、舞楽2曲)500.000円から

 

御祈祷の内容

・皇室弥栄

皇室の繁栄をお祈りします。

・国家安泰

国家が安らかであるようにお祈りします。

・五穀豊穣

穀物が豊かに実るようにお祈りします。

 

・神恩感謝

神様の恵みに感謝いたします。

・家内安全

ご家族の健康や幸せをお祈りします。

・身体健全

心身ともに健やかであるようにお祈りします。

・商売繫盛

商いやお店が賑わい栄えるようにお祈りします。

・事業繁栄

営まれている事業が今よりも拡がり栄えるようにお祈りします。

・安産祈願

無事にお子様が産まれるようにお祈りします。

(新品・未使用の腹帯には神宮の印を捺させて頂きます)

・お宮参り

お子様が無事に産まれた報告と健やかな成長をお祈りします。

・学業成就

学業の達成や今後も励んでいけるようにお祈りします。

・合格祈願

試験の成功や良い道へ進んでいけるようにお祈りします。

・交通安全

交通の無事、安全をお祈りします。また新たに購入した車の事故がないようお祈りします。

(車種と車の番号をお伝え下さい)

・厄年祓

人生儀礼である年回りの厄祓いをします。

・除災招福

災いを退け、福が訪れるようにお祈りします。

・良縁祈願

良い縁が結ばれるようにお祈りします。

・心願成就

心に願っている事が達成されるようにお祈りします。

・病気平癒

心身の患いが癒されるようにお祈りします。

(代理の方もお申し込み頂けます)

その他、工事安全や七五三、海上安全等の祈願も受け付けておりますので御祈祷受付にてお申し込み下さい。

 

 注意点

神楽殿では畳に正座します。所要時間は御饌は15分程です。御神楽は種別により異なります。

服装は御垣内参拝(特別参拝)のようなドレスコードはないですがフォーマルなものがふさわしいでしょう。

外宮・内宮に更衣室はありません。内宮ではこちらで更衣室が借りられます。

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携帯電話の電源を切るのをお忘れななく。神楽殿・御饌殿内は撮影禁止です。

 

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自由に拝観できる御神楽もあります。

・春・秋の神楽祭では内宮神苑の特設舞台で午前11時から一般公開されます。春の御神楽は4月28.29.30日、秋の神楽祭は9月22.23.24日です。上の写真は神楽祭の一般公開時の様子(舞姫による胡蝶の舞)こちらは撮影できます。雨天時は参集殿で行われます。

 

・一月十一日御饌「東遊(あずまあそび)」1月11日に内宮の五丈殿で13時からです。伊勢神宮の神々にお食事をお供えするお祭りで御神楽、東遊が奉納されます。

 

・以上は内宮の御神楽ですが外宮でも拝観できます。中秋の日の中秋の観月会(神宮観月会)です。場所は外宮勾玉池。17時半から19時頃までです。名月を愛でながらぼんぼりの明かりの下、管弦と舞楽に酔います。

 

詳しくは伊勢神宮にお問い合わせください。

住所 〒516-0023 三重県伊勢市宇治館町1 電話番号 0596-24-1111 受付時間 朝8時半から夕方4時半まで

 

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伊勢神宮の御神楽の始まりは明治5年に内宮御祈祷所が設置され翌6年に初めて御神楽が行われ現在の御神楽、御饌になっていきます。明治以前は御師おんし(地方の檀家に暦や御祓いを配り、案内や宿泊先を手配し伊勢神宮参拝を勧誘した神宮の下級神職)による御神楽でした。御師の御神楽の中心は湯立て神事でした。大釜の熱湯を巫女や神職が笹の葉で振りかけるお祓です。

 

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こちらは二見興玉神社飛び地境内社、栄野神社の湯立て神事の様子です。毎年1月14日に執り行われます。ぐつぐつと煮立った熱湯のしぶきがバサバサ振り掛かります。有難い熱湯に皆さま自ずと頭を下げます。

 

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伊勢神宮・内宮から北に徒歩約12分の猿田彦神社でも御神楽(初穂料5.000円から)を受け付けています。主にみちひらき、方位除けなど

猿田彦神社

〒516-0026 三重県伊勢市宇治浦田2-1-10 TEL0596-22-2554 FAX0596-28-9955